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株式会社あふリズムは「訪問看護けあリズム」「ケアプランここリズム」を運営しています。 アイコン 地域包括ケアシステムって??

精神科訪問看護研修でも紹介されていた地域包括ケアシステムとは?

3日間研修を終えまして、復習のためのブログ更新も昨日最終章でしたが、

 

今回の精神科訪問看護の中で、「地域包括ケアシステム」と言うものが、

 

キーワードとして、何度か紹介されていました。

 

私自身、この「地域包括ケアシステム」という名前を確認したのが、

 

平成25年ぐらいだったように思います。

 

その時には、病院勤務でしたし、あまり地域のなんだかんだには興味がありませんでしたので、

 

スルーーしていました。

 

しかし、現在の立場となって「地域包括ケアシステム」について

 

何も知らないということは問題かなと思い、少し調べてみましたので、

 

紹介致します。

 

 

まず、厚生労働省のHPからの引用ですが、

日本は、諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行しています。
65歳以上の人口は、現在3000万人を超えており(国民の約4人に1人)、
2042年の約3900万人でピークを迎え、
その後も、75歳以上の人口割合は増加し続けることが予想されています。
 このような状況の中、団塊の世代(約800万人)が75歳以上となる
2025年(平成37年)以降は、国民の医療や介護の需要が、
さらに増加することが見込まれています。
このため、厚生労働省においては、2025年(平成37年)を目途に、
高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、
自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、
地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。

続けて、

団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、
重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で
自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、
住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される
地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。
 今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、
認知症高齢者の地域での生活を支えるためにも、
地域包括ケアシステムの構築が重要です。
 人口が横ばいで75歳以上人口が急増する大都市部、
75歳以上人口の増加は緩やかだが人口は減少する町村部等、
高齢化の進展状況には大きな地域差が生じています。

地域包括ケアシステムは、保険者である市町村や都道府県が、
地域の自主性や主体性に基づき、
地域の特性に応じて作り上げていくことが必要です。

と紹介されており、

こんな画像が添付れております。

 

ここまでの説明を読んでも、正直高卒で専門学校にいった広報の私の頭では

 

良く理解ができません。

 

そこで、全国で地域包括ケアシステム構築のための取り組みをしている実例を確認しました。

 

そこで、感じたことは各地域によって、その取り組みは全く違うということです。

 

上記の文章の最後にある、

地域包括ケアシステムは、保険者である市町村や都道府県が、
地域の自主性や主体性に基づき、
地域の特性に応じて作り上げていくことが必要です。

この言葉がとても重みのあるものであると感じました。

 

例えば、厚生労働省のHPに掲載されている実例の、

 

東京都世田谷区の取り組みと鳥取県南部町の取り組みは、

 

全く違うものです。

 

東京都世田谷区は豊富な人口と地域資源やネットワークが存在し、

 

既にまちづくりのための地域活動団体やNPO法人など、

 

様々な地域活動の協働を推進している現状となっています。

 

ところ変わって、鳥取県南部町の人口は東京世田谷区の約80分の1、

 

高齢者率も約2倍という現状で、社会資源もネットワークも十分に活用できない

 

現状もあるかと思います。

 

そこで、南部町が取り組んだことは

『在宅』の持つ地域の人間関係維持、低額の側
面、『施設』の持つ安心感の提供など、両者の良
さを併せ持つ『第三の住まい』のあり方を提供。

だそうです。

南部町では独居高齢者が多く、そのため活発な地域住民同士の繋がりを

 

生まれにくい現状で、介護・福祉サービスを利用すると

 

完全に地域とは孤立してしまうため、

 

そうならないためにも地域住民同士の繋がりも保ちつつ、

 

介護・福祉のサービスを受けられるような施設の構築を図っていくというものでした。

 

 

これら、全ての取り組みが「地域包括ケアシステム」とのことなのです。

 

皆さんの地域はどうなっていますか?

 

因みに、尼崎市の取り組みを調べてみましたが、こちらで確認できました。
http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/sangyo/zigyousya/1002074/1006553/1006563/1009151.html

 

これが、具体的にどのように進められているのかは、

 

また別のブログでご紹介できればと考えています。

 

厚生労働省のHPには下記のような画像もありました。

しっかりとした専門的な資源を利用するためにいは、

 

鉢植えや土となる土台や栄養が必要であるというイメージだそうです。

 

この図のイメージで言うと、

・東京世田谷区は大きく綺麗な鉢植えがあり、養分を多く含んだ土もあるので、

 それぞれのバランスやどのような種を植えて植物を育てるのか? 

 日々の水あげなどの管理はどうするか?を考えていかなければならない状態かと思います。

・鳥取県南部町はまずは鉢植えと土をこしらえなければいけない!

 と言うような状態のように感じます。

 

尼崎市はどちらかと言えば、社会資源やネットワークは豊富な方かとは思いますので、

 

それぞれのサービス活用のための連携、連絡などはどのように活用されているのか、

 

確認していきたいと思います。